私は翌日、仕事に行く振りをして、隣の家の庭へ忍び込んだ。
ちょうど植木の茂みで身体を隠せるほどのスペースがあった。
好都合だ。
会社へは欠勤すると電話しておいた。
隣の奥さんは、新聞を取りに出てきて、私の入れた封筒に気付いたようだった。
顔を真っ赤にして、モジモジとしていたが、
すぐに家の中へ入ってしまった。
どう思っただろうか。
20分ほど隠れていると、この家のご主人が仕事に出かけた。
私は少し移動してみた。
リビングらしき部屋のサッシが見えた。
カーテンが少し開いていた。
奥の方から奥さんがその部屋に入ってきた。
サッシの方へ近づく。
いけない、気付かれてしまう。
私は少し身体を低くして、身を隠した。
スーツが土で汚れそうだったが、かまうものか。
すると奥さんは、カーテンをさっきよりも少し大きく開けた。
おや?
私はじっとそこを覗いていた。
奥さんが、いきなり、服を脱ぎ始めた。
やっぱりそうか。
私は確信した。
この奥さんは、見られることで快感を感じるタイプなのだ。
昨夜、奥さんの痴態を覗いたあと、そうではないかと思い、
いろいろと準備をしたのだった。
ポケットから小型のボイスチェンジャーを取り出し、
携帯電話に取り付けた。
非通知にして、お隣へ電話を掛けた。
奥さんは、スカートを捲りあげ、ショーツの上から弄り始めようとしていた。
トゥルルルルッ、トゥルルルルッ・・・
奥さんが一瞬びくっとして、それから窓際のテーブルに置いてある電話の子機を取った。