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施設入所が決まって。
そのことを夫の両親に告げると、「まりあさんには苦労をかけるね。」そう言われた。
苦労・・・そうかもしれない。
でも、あたしは夫を愛している。
施設に移る前日、夫の弟が突然あたしを訪ねてきた。
「義姉さん、兄さんを施設に入れるんだって?」
「幸弥さん・・・ええ。仕方がないの。・・・病院は退院しないといけなくなって。」
あたしは幸弥さんの鋭い、刺すような視線から目をそむけた。
「家に連れて帰ってやれよ。」
幸弥さんはなおもあたしを非難する。
「そうしたいけど、無理よ。あたし一人では面倒を見られないわ。」
「・・・」
幸弥さんは悔しそうに顔を歪めた。
「・・・じゃあ、こうしよう。」
しばらく黙ったあと、幸弥さんが言った。
「週末、俺のマンションに兄さんを連れて帰る。その時、義姉さんもうちに来て、俺と一緒に世話をするんだ。いいだろう?」
昔から夫と幸弥さんは仲が良かった。
年も離れているし、夫が幸弥さんの面倒をよく見ていたからかもしれない。
「でも幸弥さん、お仕事、忙しいんでしょ?」
幸弥さんは弁護士をしている。とはいっても、まだ新米だ。
夫がよく口癖のようにいっていた。
『幸弥は俺と違って出来がいいからな。俺の自慢の弟さ。』
「俺は大丈夫。兄さんに少しでも良くなって欲しいんだ。」
「そうね。・・・・わかりました。そうします。」
あたしは了解した。
そして夫は施設に移った。
慣れない場所になったせいか、最初の1ヶ月は何となく夫の調子が悪く、
外泊の許可が下りなかった。
でもようやく、次の週末に初めての外泊をする事になった。
福祉タクシーを頼んで、幸弥さんのマンションに着いた。
新しいマンションで、バリアフリーの作りになっている。
今まで使っていなかった部屋に夫のためのベッドが設えてあった。
「義姉さんはこっちの部屋を使ってください。」
あたしのために用意してくれたのはいつもは幸弥さんが書斎として使っている部屋だった。
「すまないな、幸弥。」
また夫は謝っていた。
あなたのためにみんなしたいからしているのに。謝らなくてもいいのよ。
あたしは心の中でそう呟いた。
「何言ってるんだよ。兄さんのために、俺がしたいからしてるだけさ。」
「お前に苦労をかけると思うと・・・。」
「バカだな、兄さんは。無理なときは無理だって言うから。俺。大丈夫。」
「ありがとう。幸弥。」
夕食後、あたしは夫の身体を温かいタオルで拭いた。
その間に幸弥さんがお風呂に入る。
「あなた。身体を拭きましょう。」
「まりあ・・・。頼みがあるんだ。」
「なぁに?」
「お前の裸を見たいんだ。」
「な・・・ダメよ。幸弥さんがいらっしゃるのに。」
「幸弥は風呂に入った。当分出てこないさ。・・・・ダメかい?」
あたしは少し迷っていた。
でも。
夫の目がとても哀しそうだったので、あたしは黙って服を脱ぎ始めた。
夫の視線が熱くまとわりつく。
ブラウスを脱いで、スカートを足元に滑らせた。
ストッキングを脱いでいると、あたしの身体の奥に小さな炎が滾り始めた。
「ブラを取って・・・。」
夫も緊張しているのか、声が掠れている。
あたしは背中に手を回して、ブラのホックを外した。
窮屈なブラジャーから解放された胸がブルンッと揺れた。
「ショーツも・・・脱ぐんだ。」
「・・・はい。」
あたしの身体が夫の目の前に全てさらけ出された。
太腿の奥にじんわりと熱を持ち、ヌラヌラとした愛液がじっとりと染み出してきた。
「もっとこっちへ来て。」
夫の方へ歩を進める。
クチュッ・・・
思いもかけず、イヤらしい音が響いた。
「イヤらしい身体だ、まりあ。」
夫が元気だった頃、よく夫はそう言ってあたしを感じさせてくれていた。
「あなた・・・」
あたしは夫のパジャマを脱がせると、その横に自分の身体を滑り込ませた。
夫の身体に自分の裸体をすり寄せる。
「あぁぁ、あなたぁ・・・アァッ・・・」
あたしの身体が熱くなる。
もうあたしの秘壺は洪水のように溢れかえっている。
「まりあ・・・僕の・・・顔の上に・・・」
「え・・・」
夫はあたしに恥ずかしい要求をしてきた。
「僕が自由に動かせるのは・・・今はこの舌だけだからね。」
「ダメよ、恥ずかしいわ。」
「・・・まりあ・・・・僕の言う事が聞けないの?」
「・・・」
「んっ・・・あっ・・・・んぁっ・・・」
夫の舌があたしの花芯を弄る。
チロチロと舌先で触れるか触れないかくらいで。
次にはザラザラとした舌をべったりと押し付けるように。
あたしの快感はいやが上にも高まってくる。
久しぶりに夫に与えられる快感は、やはり特別だった。
あぁぁ、あたしはやっぱり夫を愛している・・・。
そしてあたしは全身が粟立つような快感に次第に飲み込まれていった。
「アッ・・・アァッ・・・・アンッ・・・イイッ・・・あなたッ・・・」
あたしの身体がゆらゆらと前後に揺れる。
夫の舌に翻弄されて、少しずつあたしの快感は高まっていく。
それに比例して、あたしの喘ぎ声も次第に抑えられなくなっていった。
あたしは仰け反りながら、夫の愛撫に答えた。
「アァァ、あなたぁ・・・・あたしも・・・・」
あたしは夫のパジャマのズボンをずらすと、夫の欲棒を口に含んだ。
全く反応はなく、くったりとしたままだ。
それでもあたしは夫のモノをしゃぶり続けた。
「まりあ・・・まりあ・・・・」
夫はあたしの花芯を激しく擦るように舐めた。
「アァァッ、ダメッ・・・あなたッ・・・アァァッ、イッチャウッ・・・イッチャウッ・・・イクッイクッイクッ・・・」
あたしの背中が弓なりに反り返った。
全身が震えるような快感にあたしはもう我を忘れていた。
テーマ : 女が書く官能小説
ジャンル : アダルト
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病気なのは悲しいけれど
それでも求めてしまう
ブレーキは利かないけれど
ブレーキの必要は無いよね
愛を交わしたほうが
生きている
生きたいんだ
みんな
あるいは、執着、かもしれません。
まりあは夫を愛しているのかどうか。
夫はまりあを愛しているのかどうか。
愛と執着、きっと表裏一体なのでしょう。