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まりあの災難~2日目・駅のホームで


僕とまりあはベンチに腰掛けていた。
まりあは真っ赤な顔をしてうつむいたまま、何も言わなかった。
僕も何も聞かなかった。
だって、分かっていたから。
まりあは痴漢と僕に触られながら、イッてしまい、
それを僕に見られることでなおさら深く感じてしまったんだ。






それを恥ずかしく思っていることは、僕にもよく分かったから。
でも僕は。
そんなまりあがとっても好きになっていたんだ。

「学校、・・・行かなきゃ。」
まりあがぼそっと呟いた。
「別に、サボってもいいよ。」
僕はまりあを見ないまま、答えた。
「・・・・ダメだよ。」
「いいよ。」
まりあは僕だけでも学校に行かせようとしたけれど。
結局僕は、まりあの側にいることを選んだ。

「・・・変態・・・・だよね。」
「え?」
よく聞き取れなくて、僕はまりあを見た。
「あたし・・・・おかしいよね・・・・」
まりあは顔を上げて僕を見た。
頬に涙が伝っていた。
「何が、おかしいのさ。」
僕はまりあの目を真っ直ぐに見て、答えた。
「だって・・・・あんな・・・・・」
まりあは唇を噛んだ。
言いたいことは分かった。
あんな風に痴漢で感じちゃうなんて・・・・
きっとそう言いたかったに違いないんだ。
でも僕は。
そうは思わなかった。
だから、まりあにそう伝えた。
「そんなことないさ。まりあはヘンじゃないよ。」
「でも・・・」
「これから毎朝、僕が一緒にいてあげるよ。」
僕は自分もまりあのお尻を触っていたことなんて、おくびにも出さずにそう言った。
「・・・・うん。」
まりあは小さく、でもはっきりと頷いた。

「サボろうか、学校。」
僕はまりあの手を引いて、反対のホームへ向かった。
そして僕たちは、家に戻った。

まりあの部屋にはいるのは、これが初めてだった。
幼なじみとはいえ、互いの家を行き来するほど親しかった訳じゃないから。
だけど。
まりあの部屋は、想像していたとおり、まりあらしい部屋だった。
白いカーテン、ふんわりしたベッド。
そして女の子特有の甘い匂いが溢れていた。

「コーヒーでいい?」
「うん、ありがとう。」
まりあがキッチンへと消え、部屋に僕が一人残された。
僕は思わず、部屋をキョロキョロと見回した。
綺麗に片付けられた机の上には、女の子らしく、化粧品の瓶が数本並んでいた。
壁際には、クローゼットがしつらえてあった。
それに並ぶように、籐のチェストも置いてある。
僕はつい誘惑に駆られて、そのチェストの引き出しを開けてみた。

ゴクッ・・・
まりあの下着が並んでいた。
これ・・・
思わず手に取りそうになったが、綺麗に並べてあるので、
触ったらきっとバレるに違いない。
そうなったらきっと口も聞いてもらえなくなるぞ。
僕は辛うじてその欲求に耐えた。
引き出しが落ちそうなくらい手前に引っ張ると、
奥の方に、どぎつい色の下着が入っていた。
こ、コレって・・・勝負下着ってヤツだろうか。
ってことは・・・・まりあには・・・・もしかして・・・・

トンッ、トンッ、トンッ・・・
足音が聞こえてきた。
僕は慌てて引き出しを元に戻すと、
その辺に落ちていた雑誌を手にとって、ページを繰った。
ガチャッ
「お待たせ。」
「あ、うん。」
「ヤダ、そんな雑誌見て、面白い?」
「いや、・・・あんまり・・・」
まりあが僕の手元を見て笑った。
女子高校生に人気の女性雑誌のメイク特集のページが開いていた。
「うふふ」
まりあは小さな丸いテーブルを出すと、僕の前にコーヒーカップを置いた。
そして沈黙・・・。

「いつから?」
「え?」
「痴漢・・・。」
「・・・半年前。」
「そっか・・・。」
半年も前からまりあは見知らぬ男に触られて、
そしていつの間にか快感を感じるほどに開発されちゃったんだ。
なんだよ、それ。
僕の中にちょっとした怒りが生まれた。
「気持ちいいの?」
「・・・・」
黙ったまま、うつむく横顔が肯定していた。
「感じちゃうんだ。」
「・・・・」
今朝のまりあの表情を思い出した。
イヤらしい表情。
僕の股間が熱くなった。
ダメだ、我慢できない。
「本当は、毎日触られるの、楽しみにしてるんだろう?」
「そんなっ・・・・」
まりあが顔を上げた。
目のまわりがうっすらとピンク色に染まっている。
僕のイヤらしい質問で、今朝の快感を思い出しているに違いない。
僕はまりあに襲いかかった。
「ヤッ・・・」
まりあがジタバタと手足を動かした。
僕は必死でまりあの両手を押さえて、まりあの唇に自分の唇を押し付けた。
ぬちゃっ・・・とした柔らかい感覚が僕を捉える。
アァァ・・・気持ちいい・・・・
20070610134520.jpg


僕はまりあの唇を無理矢理こじ開けようとした。
まりあは顔を振って、それを避けようとするけど。
僕は男だ。
次第にまりあの身体から力が抜けていった。



テーマ : 女が書く官能小説
ジャンル : アダルト

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非公開コメント

これ、いいですねぇ・・・
女の子の部屋の、甘い匂い。
男だと、感じ取ることができるのですが。
女性同士だと、わかるのでしょうか?
それに、箪笥の引き出し。
ごまかして手に取った本が、メイクの本。
かなりリアルで、とても素敵なシチュエーションです。

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ありがとうございます。

気に入って頂けて、とってもうれしいです。

>柏木さん
よかったですか?
少し幼いまりあを書いてみました。
これからこの二人、どうなっていきますことやら。

>匿名の方へ
体調や心調など、不安定な要素が多すぎて。
更新は不定期ですけれど。
がんばりますので、またコメントくださいね。
プロフィール

まりあ

  • Author:まりあ
  • 普段はごく普通のOLですが、
    夜はエロ小説家気取りのまりあです。
    なかなか更新できないのですが、
    楽しんで書いていこうと思います。

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