ヤダ・・・眠れない・・・
あの人はもう、隣でスヤスヤと寝息を立てている。
ひどい。
わたしのことこんな風にして。
一人だけイッちゃって、わたしは置いてけぼりで。
薄物を羽織って、キッチンへと向かう。
冷蔵庫を開けてペットボトルから、コップに水を注ぐ。
一気に飲み干して、ようやく少しだけ気分が落ち着いた。
冷たい水が胃を満たし、身体の奥に残った炎をそっと沈めてくれる。
ほぅっ・・・・
ため息をついた。
落ち着いたところで、ハッと思い出した。
あの人・・・!
夫の部下が今夜は遊びに来ていた。
酔ってそのまま泊まっていけと夫に強く勧められ、
隣の座敷で寝ていたはず。
わたし・・・あんなにはしたない声を上げて・・・。
聞かれちゃったかしら。
もしかして、覗かれていたら・・・。
あんっ・・・
また、肉襞が疼き出す。
ダメだわ。
シャワーでも浴びようかしら。
ギシッ・・・
えっ?
振り向くと、そこにあの人が立っていた。
「スミマセン、驚かせてしまって。」
よほどわたしは驚いた顔をしていたのだろう。
あの人は恐縮している。
「い、いいえ。・・・あの・・・眠れないんですか?」
あ~、ばかばか、わたしったら、何を聞いてるんだろう。
「・・・・・ええ。」
あの人は少し黙り込んだあと、肯定の返事をした。
「お水、飲みますか?」
わたしは冷たいミネラルウォーターをコップに入れて、渡した。
あの人が一瞬舐めるようにわたしを見た。
ズキン・・・
ほんの少し子宮が疼いた。
「・・・いつも・・・・あんな風・・・・・何ですか?」
「え?」
「あんな声で・・・」
「あ、あの・・・・」
あの人がコップをカウンターにドンと音を立てて置いた。
「こんな風に胸を揉まれて・・・乳首を抓られると・・・気持ちいいんですか。」
「アンッ・・・いやっ・・・・止めてッ・・・・あぁぁぁっ・・・・」
あの人がいきなり、わたしに掴みかかってきた。
燻っていた快感が一気に燃え上がる。
拒絶しなくちゃいけないのに、夫に中途半端に終わられた身体は、
あっという間にとろけていってしまう。
あの人は、わたしの薄物をはぎ取ると、わたしの乳房に吸い付いてきた。
じゅるるる・・・
そんなイヤらしい音を立てて、わたしの乳首を舐めている。
あぁ、こんなところで・・・しかも夫以外の男性に・・・
すぐそこの部屋には夫も眠っているのに・・・
「あぁ、あんっ、ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・」
あの人の熱い欲棒がわたしの下腹部に押し当てられる。
「ンンッ、熱いッ・・・・アァァァァッ・・・・」
わたしは流しに押し付けられて、あの人の舌と指に翻弄されていく。
「いやっンンッ・・・ダメッ・・・アンッあぁぁぁぁぁ・・・」
「さっき、イかなかったんでしょう?・・・ほらこんなにグチュグチュですよ。」
あの人は長い人差し指をわたしの蜜壺に潜り込ませるとわざと音を立ててそこをかき混ぜた。
「あっ・・・あぁぁっ・・・」
登り詰めそうになる快感にわたしは我を忘れそうになる。
「そんな声を出したら・・・・課長が起きて来てしまいますよ。」
「あっ・・・」
わたしは一気に現実に引き戻されて、唇を噛んだ。
「そんな風に快感に顔を引きつらせながら、喘ぎ声を我慢しているあなたの表情はたまらない。」
あの人はそんなことを言いながら、自分の欲棒を取り出した。
夫のモノよりも若々しさに溢れていた。
「握って・・・」
わたしは高ぶる胸の鼓動に押しつぶされそうになりながら、ソレに手を伸ばした。
「あぁ、熱い・・・・」
猛々しく凶暴なソレはわたしの指が触れた瞬間、ビクンッと震えた。
先走りの液体が滴ってくる。
わたしは指で液体を掬い取りながら、熱い欲棒へと塗り込めていった。
「んっふっ・・・」
あの人が堪えるように顔を歪めた。
「さあ、奥さん、足を上げて、コレであなたを貫いてあげましょう。」
わたしはまだほんの少し残った理性に縋り付こうとしていた。
「要らないんですか?」
躊躇するわたしに対してあの人が言った。
答えられずにいると、「じゃあ、辞めましょうか。」そう言って、
あの人がわたしから離れようとした。
「イヤッ・・・」
わたしは信じられないことに、自分で右足を上げて、股間を拡げた。
「お願い・・・早くぅ・・・・」
自分でも信じられないほどに媚びた声だった。
あの人は満足げに唇を片方だけ歪めて笑うと、逞しい欲棒をわたしのヌルリとした秘裂へと押し当てた。
「あぁぁぁ・・・」
わたしは自ら腰を蠢かし、あの人の欲棒の先をその中に飲み込んだ。
わたしのいやらしい肉襞は、まるで別の生き物であるかのように、あの人の欲棒を包み込んだ。
「んっ、んっ、んっ・・・・あぁぁぁぁ・・・・・あぁぁ、いいぃぃぃぃぃ」
あの人がわたしの奥深くに入り込んで来た。
それなのに微動だにしない。
わたしは堪えきれなくなって、自ら腰を揺り動かした。
「アァァ、奥さん・・・・なんていやらしい・・・・自分で腰を振って・・・」
あの人の言葉がわたしを侮蔑する。
それなのに、わたしはさらに快感を増幅させていた。
もう理性なんてどこかに行ってしまった。
喘ぎ声を抑えることも忘れてしまい、わたしは自分の欲棒の赴くままに快感を貪っていた。
テーマ : 女が書く官能小説
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