2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

真夜中の別離


もう逢うの止めないか、彼が言った。
わたしはそれをどこか遠いところの出来事のように聞いていた。
そう?
わたしは答えた。
あなたがそういうんじゃしょうがないわね。
わたしの心は冷え冷えとしていた。
君ならそういうと思ったよ、彼は少し安堵したように呟く。








泣き叫べば良かったのだろうか。
そうすれば
彼をもう一度、取り戻せたのだろうか。
その答えは永久にわからないまま、時は過ぎ去っていく。


夜中に目が覚めた。
あの日のことをまだ思い出す。
もう1年も前のことなのに。
わたしは彼に別れを告げられた夜のことを忘れられない。
わたしにとっては最後の恋だった。
彼にとっても最後の恋だと思ってた。
わたしたちはそして繋がっているのだと。
それが過ちだったことを、わたしの独り善がりの幻想だったと
今は理解している。
それでもわたしはまだ、彼を愛している。


ベッドからそっと這い出る。
ベランダの窓を開けて、月明かりの中、裸身を晒してみる。
このまま闇に溶けてしまいたい。
20061012102439.jpg


多分それは、夢だったのだろう。
わたしは突然目の前に現れた男に、抱きすくめられていた。
不思議と恐いとは思わなかった。
なぜこんなところにヒトが・・・という疑問すら抱かなかった。
だからきっと夢だったのだ。
男は言った。
お前を求めてやってきた、と。


男はわたしを抱きよせると、わたしの唇を吸った。
冷たいわたしの身体の中で、そこだけに熱を灯して。
はぁぁぁっ・・・
男の唇が離れたとき、わたしは熱い吐息を漏らした。
彼と別れて初めてだった。


男がそっとわたしをフローリングの床に横たえた。
男の手も床も、ヒンヤリとしていた。
でも、男の手がわたしの身体に触れると、わたしの肌は熱く燃え始めた。
あっ、あぁっ、あんっ・・・・あぁぁぁぁぁっ
わたしは控えめに、でも明らかに快感を感じ、喘ぎ声を上げた。
男はうっすらと笑みを浮かべ、お前にはその声こそがふさわしい、と言った。
時代がかった言い方。
普段ならばとても滑稽に違いないのに、わたしは素直にそれを聞いていた。
ほら、お前の身体はこんなにも熱い。
男の指がわたしの女芯を弄った。
アァァッ・・・ンンッ・・・・ダメッ
思わず拒絶してしまうほどの快感。
男の言葉に激しい羞恥を覚えながら、わたしの身体は燃え上がる。
同じ女とは思えぬな。
男は嬉しそうな声でわたしを侮辱するかのような言葉を吐く。
男の指が女壺をグジュグジュとかき混ぜる。
それに合わせてわたしは腰を揺すり、喘ぎ声を上げ、淫蜜を吐き出した。
良い声で啼くではないか。
男はわたしの乳首に吸い付いた。
あっ、イイッ・・・・
わたしは自ら快感を求めて、男の身体に触れた。
20061012102511.jpg

いつの間に着ていた服を脱ぎ去ったのか、男の思いの外逞しい胸板がそこにあった。
お前に欲情しているのだ。
男はわたしの乳首を吸いながらそう言い、わたしの上に覆い被さった。
男の体温がわたしの熱い身体を包んだ。
わたし以上に熱を持った身体。
わたしは男に激しく求められていることを知る。


来て・・・。
自らはしたなくも両脚を拡げ、男を迎え入れようとしていた。
お前の身体はこれほどまでに狂おしい。
男は猛りきった自分自身をわたしの綻びた花弁へと押し当てた。
あぁぁぁっ・・・・・
ゾクリとする快感がわたしの背中を駆け上った。
20061012102552.jpg


一瞬だけ、同じような快感をわたしに与えた彼の表情が浮かんで消えた。
次の瞬間。
いやっあっあぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁっぁぁっぁぁっぁぁっっぁっぁ
想像以上の猛々しさで男がわたしの中に入ってきた。
身体中が熱い塊になったような気がした。
ほら。
男がそっと耳元で囁き、さらに奥へと押し付けた。
あっ、ソコッ、イイッ・・・・・・・
わたしの身体が大きく反り返った。
わたしは男の熱に守られながら、エクスタシーに達した。


気が付くと。
外は白々と明け始め、わたしはベッドの中にいた。
いくら抱き締めても冷たかった身体は、冬の朝の熾火のようにどこか熱を持っていた。
部屋には誰もいなかった。
夢か現かわからないけれど、
わたしは男に感謝していた。
ようやく彼との別れを実感できて。




テーマ : 女が書く官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは。

いつも素敵な写真と文章をありがとうございます。
下着好きな私としては最近の写真に大変欲情してしまっています(爆)。
今回の作品もりまさんの欲情の高ぶりがわかるようでとっても素敵です…
あ、ここで…ディルドォを挿入したな…もしかしたら…ここのところで…スイッチオン…
など、勝手に想像してしまっています。
みつぞうはバストも勿論大好きですが、ヒップや美脚も大好き(全部じゃん)ですので次の写真にも期待してしまいます。
ではまた。
ご自愛を。

明日は私は大阪に主張です。


出張、お疲れさまでした。
そしていつもコメントくださって、ありがとうございます。
まだ本調子でないまりあにとって、
何よりの元気の源になります。

新しいお話を書く、パワーの元でもありますので、
よかったらまた、コメントください。
お待ちしています。
プロフィール

まりあ

  • Author:まりあ
  • 普段はごく普通のOLですが、
    夜はエロ小説家気取りのまりあです。
    なかなか更新できないのですが、
    楽しんで書いていこうと思います。

    皆さんのコメントやメールが励みになります。
    お話の感想やリクエストなど、
    お言葉を残してくださいね♪
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
最近の記事+コメント
カウンター
最近のトラックバック
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる