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妻の浮気~本音


夫に嘘を吐いて、家を出た。
少し後ろ暗い気持ちがないわけではない。
でも。
この時間があるから、私は今生きていける。
大げさかもしれないけど。






駅前の喫茶店。
カランコロン、とドアベルが鳴る。
心地よいコーヒーの香りが店内を満たしていた。
ふと立ち止まり、店内を見渡す。
控えめに片手をあげて、彼がいた。
答えるように微笑むと私は彼の前の席に座った。
「ごめんなさい、待った?」
「今来たところ。」
そう言いながら、彼のコーヒーはすでに空になっていた。
「食事でもする?」
時計の針はお昼前を指していた。
「食事よりも何よりも・・・君が食べたい。」
彼のまっすぐな視線が私を貫く。
まるで、身体を彼のモノで貫かれたときのような衝撃が私の中を走る。
あぁぁ・・・。
飢えた獣のような目で私を求めてくれる男。
私が女としてまだ輝きを失っていないことをこうして示してくれる。
私は身体の奥を疼かせながら、そっと目を伏せた。
「行こうか。」
私のコーヒーが運ばれてくるとすぐに、彼は私を促した。

駅裏の商店街。
そこを抜けると少し淫猥な空気に変わる。
いわゆるラブホテル街。
こういう場所で、人目を忍んでしか会えない二人の関係を再確認して、
私はまた心の奥が冷たくなった。
それなのに。
身体はそれとは裏腹に熱く滾るように燃えている。
ホテルの部屋に入ると、もう待ちきれないという様子で、彼が私を求める。
若さ故の激しさ、若さ故の熱情。
激しく唇を吸われ、皺一つなかったブラウスの胸をもみくちゃにされる。
あぁ、服が皺になっちゃうわ・・・
そんな私のつぶやきなど、聞こえなかったかのように、
彼の手の動きは更に激しくなる。
「待って・・・」
ようやくそんな彼を押しとどめて。
「もっとゆっくり。」
私は彼の腕から離れて、ブラウスのボタンをそっと外す。

夫に仕事に行くからと嘘をついて、
いつものようにブラウスとスーツに身を固めた朝。
いつもよりも慎重に夫と会話し、朝食を出す。
じゃああなた、先に行きますね。
そんな言葉を残して、ウキウキしそうな足取りを辛うじて抑えて家を出た。

彼はそんな私の気持ちなんて、きっと分からない。
求められることをうれしく思いながら、
それでも私の心は分からないと少し冷たい思いがする。
だけど、彼の熱い手が肩に触れた瞬間、そこから全身に走る甘い痺れは、
もう何物にも代え難いほど、私を突き動かしている。
彼の熱い手は、肩から胸へと降りてくる。
シルクのスリップの上、私の乳房をそっと撫で回す。
さっきの激しさとは裏腹に、焦らされていく。
彼が私の肩に唇を付ける。
熱い吐息、熱い唇、私の身体はそれだけで溶けそうになる。
彼の唇は首筋を伝い、耳たぶをそっと噛んだ。
「アンッ・・・」
「その声が、聞きたかった・・・」
彼が耳元で囁くと、さっきまで私の心のどこかにあった抑制がはずれた。
「ねぇ、もっとして・・・」
私はくるりと身体をひねり、彼の方を向くと、
彼を引き寄せ、そのままベッドへと倒れ込んだ。
彼はうれしそうに微笑み、私のスリップを捲りあげた。
大きな乳房が露わになる。
もう私の乳首は固く尖り、彼の愛撫を待ち望んでいた。
彼はもう焦らすことはしなかった。
ただ彼の欲望のままに、私の乳房を揉み、乳首を噛んだ。
そして私も。
ただただ、欲望のままに、彼に身を任せ、官能の命ずるままに腰を揺らした。

20061005142752.jpg



テーマ : 女が書く官能小説
ジャンル : アダルト

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非公開コメント

キターーーッ!

復活おめでとうございます。
久々の作品はこれはまたリアルで…
写真もエロティックでたまりません…
これからも是非、ご自愛していただき、魅惑的な文章を書き続けて下さいませ。
名古屋のビジネスホテルからでした。
ではまた。

うんうん、復活おめでとうございます。
今から3作読破します(^^)v
プロフィール

まりあ

  • Author:まりあ
  • 普段はごく普通のOLですが、
    夜はエロ小説家気取りのまりあです。
    なかなか更新できないのですが、
    楽しんで書いていこうと思います。

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