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夢のひと雫
時々更新が滞りがちですが、結構楽しみながらやってますので、皆さんが楽しんでくれたらうれしいです。
真夜中の幻想～あの方へ捧げる
今夜も暑いわ。
寝苦しい。
やっぱり窓を開けることにしよう。
エアコンはきっと身体を冷やしすぎてしまう。
まりあはマンションの寝室の窓を開けた。
ほんのり冷えた夜風がひゅぅっと舞い込む。
あ～、気持ちいい。
少しだけ気持ちよくなって、まりあは窓辺に立ちつくした。
パジャマも脱いじゃおうかな。
ここは地上１５階。
周りには他に高い建物もないし、誰かに覗かれる心配もない。
まりあは来ていたものを脱ぎ始めた。
さっきまでまとわりついていた生暖かいものが
全て消え去っていく。
あぁっ。
ショーツを脱いで、その場にパサリと落とすと少しだけ艶めかしい気分になる。
恋人は今夜も連絡をよこさない。
知らないわ、もう。
冷たい恋人のことを思い出しかけて、
まりあは慌てて打ち消した。
だってせっかくの気持ちいい気分が台無しじゃない。
真っ暗な部屋の中、月明かりもない夜に、白く浮かび上がるまりあの裸体。
この姿が呼び込むものは、人外のものか・・・。
不意に誰かの気配を感じ、まりあは振り向いた。
黒ずくめの時代がかった衣装を身につけた男が所在なげに立っていた。
誰？
まりあは頭の中で問うた。
お前に惹かれてやって来たのだよ。
不思議なことに恐怖感はなかった。
それは男が優しげに見えたからかもしれなかった。
お前のその肌が美しかったからだ。
あら、そう？
まりあは得意げになって、男に手をさしのべた。
美しい身体をしている。
きっとその身体を流れる血も美しいのであろうな。
男はふと遠い目をした。
どうしたの？
まりあが尋ねた。
お前を我がものにしたいのだよ。
どう、いうこと？
男の物言いに違和感と不安を覚えて、まりあが尋ねた。
この世に未練はないか？
男が言った。
それは死ぬって言うこと？
まりあがそう言うと、男は静かに首を振った。ほほえみさえ浮かべて。
私と共に永遠の時間を生きられるか、と言うことさ。
それは・・・。
言い淀むまりあ。
ふと恋人の顔が脳裏を掠めた。
恋人か・・・。
男は静かに呟いた。
まあ、良い。今宵だけでも、私と共に夢を見るが良い。
フワリと男が両手を拡げた。
次の瞬間、まりあは男の腕の中に抱きすくめられていた。
男はまりあの首筋にそっと唇を這わせ、舌をまりあの頸動脈に沿わせて舐めた。
あっ、んんっ・・・
男の右手はまりあの豊満な胸をやわやわと揉み、
まりあは次第に陶酔の中へと堕ちていった。
アァァッ、イイッ・・・・
男の裡に隠していた牙がキラリと街の灯りに光った。
僅かの痛みもまりあには与えぬまま、サクリとそれは首筋に消えた。
ンフッ、あんっ、んはぁッ・・・・
まりあは自らの血を男に吸われていることに気付いているのかいないのか、
トロリとした視線を夜空へと彷徨わせた。
あぁぁ、もっと・・・もっと強く抱いて・・・・
まりあはすでに自我を失い、男の為すがままであった。
いつもなら、恋人と揺れるベッドの上で、
まりあは男の上にゆっくりと腰を下ろした。
貫かれる瞬間、
あぁっ、あぁぁぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ
まりあの声が部屋中に響いた。
男はその声に陶酔しながら、深くまりあを抉った。
翌朝、自分の身体に残る気怠い快感を感じながら、まりあは目覚めた。
寝苦しかったせいかしら？
あぁ、でも・・・何だか・・・ンッ、ンンッ・・・
自らの指で秘苑をまさぐる。
あんっ・・・
いつもの一人遊びよりもずっと感じる気がする。
おかしいわ。
ん、でもッ・・・あぁっ、ううっ・・・ひぃっ・・・あぁぁぁっ・・・・
あっという間に登り詰めて、それでもまだ快感を求めて指は彷徨う。
良かった、今日はお仕事が休みで。
まりあは人外の魔術で失った記憶の代わりにこれまで以上に敏感な身体を手に入れた。
この身体、満たされるのはあの男に抱かれたときのみ。
まりあはまだそのことを知らない。
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夜想曲
思い立ってフッと訪れてみたら。
奏でられているのは、異形の調べ。
・・・お株を奪われちゃいそうですね。私・・・。＾＾；
つづきがありそうな予感。
当たっていたら、嬉しいな♪
奏でられているのは、異形の調べ。
・・・お株を奪われちゃいそうですね。私・・・。＾＾；
つづきがありそうな予感。
当たっていたら、嬉しいな♪
