腕に縒りをかけて、料理を作った。
なのに。
旦那様は今日も遅い。
クリスマスイブだというのに、お仕事だなんて。
しょうがないのは分かってる。
でも。
クリスマスイブくらい、一緒にいたって罰は当たらない、はず。
まりあは少しずつ冷めていく料理を前に、ため息をついた。
だって。
早く帰るよって旦那様が言ったから。
まりあはたくさんのごちそうを作ったのに。
ケーキだって、朝から準備して、綺麗に作ったのに。
突然。
「ごめん、遅くなりそう。」
そんなメールよこして。
もう。
旦那様なんか、知らないっ。
ダイニングのテーブルに座ってたって、イイコトないんだから。
いつの間にか多くなった独り言を呟いて。
リビングのソファにごろんと横になった。
テレビを付けても。
お笑い番組を見ても。
出るのはため息。
リビングの窓から外を眺めると、庭先を綺麗に飾り立てたお隣が見える。
カーテンの隙間から漏れる明かりはなぜかとっても暖かそうで。
その時。
お隣との境目辺りで、何かが動いた。
なにっ?
ドキッとして、目をこらす。
赤い塊がムクムクと大きくなって。
サンタクロース?
まりあの知っているサンタクロースよりもうんと若くてハンサムなサンタクロースだった。
どこかのアルバイトかしら?
でもどうしてうちの庭にいるの?
まりあはいぶかしく思いながらも、怖くはなかった。
サッシを開ける。
「あの・・・何をしてるの?」
声をかけると、
「メリークリスマス♪」
楽しげな声で。
何だか、まりあも楽しくなって。
「メリークリスマス♪」
答えてた。
サンタクロースはズカズカとまりあに近寄ってきて。
「ちょっとトナカイとはぐれちゃったんだよね。ここで待たせてもらってもいいかな?」
「ええ、どうぞ。」
不思議と警戒心は働かなくて。
まりあはサンタクロースをリビングへと招き入れた。
「暖かい部屋だね。」
サンタクロースはリビングを見渡して言った。
「おいしそうなお料理。」
「食べる?」
「ううん。アレは、あなたの旦那さんの分。」
サンタクロースはニッコリと微笑んだ。
ドキッ。
かわいいのね。
「じゃあ、シチューだけでも。あったまるから。」
張り切って少し作りすぎたシチューをさっと温めなおして。
サンタクロースの目の前に並べると。
「おいしそう♪」
うれしそうに笑って。
まりあはその笑顔で胸がきゅん・・・となった。
ヤダ。
顔が熱くなる。
あっという間に、サンタクロースはシチューを平らげて。
「ごちそうさま♪・・・まりあさんに僕からクリスマスプレゼント。」
そう言って、まりあの唇にちゅぅぅぅぅっとキスした。
アンッ
一気にまりあの熱が上がったみたい。
サンタクロースは、まりあを抱き寄せると、舌でまりあの唇を舐めた。
アァンッ
背筋を快感がゾクゾクと駆け上がる。
まりあが感じてるのが分かると、サンタクロースはまりあの大きなおっぱいを
セーターの上からゆっくりと揉み始めた。
いやぁぁん・・・だめぇぇぇぇぇ・・・・
まりあは拒絶しようとするけど、身体に力が入らなくて。
そして気持ちよくて仕方がなかった。
まりあの頭がボーっとなってきた頃、サンタクロースは服を脱ぎ脱ぎ・・・
まりあの服も脱ぎ脱ぎ・・・
まりあとサンタクロースは、暖かいリビングの絨毯の上で裸のまま。
しっかりと抱き合ったの。
サンタクロースは、かわいい見かけによらず、逞しくって。
アレも・・・。
すごくって・・・。
まりあは恥ずかしい声をたくさん上げて、何度も何度も登り詰めたの。
旦那様にごめんなさいって、心の中で謝りながら・・・。
いつの間にか、眠ってたみたい。
旦那様が帰ってきてて、まりあの傍でテレビを見ながら、
まりあの髪を撫でてくれてた。
「あ、お帰りなさい。」
「遅くなってごめんよ。」
サンタクロースはもうどこにもいなくて。
その気配すらもなくて。
アレは夢だったのかしら?
リビングのすぐ近くの庭に、誰かの足跡が残っていたのは
誰にも内緒のお話・・・
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