2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

見せたがる女~古びた洋館に一人住む


長い間、空き家になっていた隣の家に、
若い女の人がやって来た。
両親の話だと、昔そこに住んでいた人の孫娘だという。
隣の家は、家と言うよりむしろ屋敷とでも呼んだ方が良いような、
大きな庭のある古めかしい建物だった。






子供の頃は、誰も住んでいなかったせいもあって、
少し不気味に思い、「幽霊屋敷」と呼んでいたほどだ。
人が住み始めるとこうも変わるのかと言うほどに、
その屋敷は明るさを取り戻した。
庭木の手入れがなされ、カーテンも新しく明るい色のものに変えられた。
夜になれば、温かな明かりが窓から漏れ、
感じの良いアンティークな館へと変貌した。

両親は昔住んでいた老夫婦に世話になったらしく、
今度住み始めた孫娘という人の世話を焼きたがった。
時折、僕はその家に使いに出されるようになった。
初めてその屋敷を訪れたときの驚きを僕は一生忘れられないだろう。
ピンポーン
玄関ドアの脇にある小さな真鍮の呼び鈴を押すと、
ひんやりとした感触とは裏腹に、柔らかい音が中に響いていった。
不安になるほどの沈黙の後。
ギィッ・・・
少し軋むような音を立てて、ドアが開いた。
立っていたのは、若い綺麗な女の人だった。
「・・・」
「・・・あっ、あのっ・・・・」
無表情とも言えるその人は、何も言葉を発しなかった。
僕は慌てて、母の使いでやって来たことを話した。
「・・・どうぞ」
長い沈黙の後、彼女は言った。
僕は屋敷の中へ通された。
想像していたとおり、古い洋館で、広いフロアの奥に二階へ上る階段があった。
彼女は僕を振り返りもせずに、階段へ向かっていく。
僕は彼女の後を追った。
僕が階段を上ろうとしたとき、彼女はもう数段上を歩いていた。
ふと見上げると、白い彼女の太腿が見えた。
緊張のあまり気付いていなかったのだが、彼女はミニスカートを穿いていた。
20051214191259.jpg


ドキンッ
僕は慌てて目を伏せた。
階段を上ったところに狭い廊下があり、一番奥が彼女の部屋らしかった。
部屋に入ると、微かに甘い香りが漂っていた。
ドキドキしながら、彼女に勧められ、ソファに座った。
僕は母から言付かってきたものを彼女に手渡した。
四角い箱に入ったものだったが、中身は報されていなかった。
そう重くなかったところを見ると服か何かだったのかもしれない。
でも、僕はそれどころではなかった。
彼女は箱を受け取ると、僕の正面のソファに座り、優雅に足を組んだ。
girl-p002.jpg


彼女が足を組むときに、ほんのわずかその奥が覗いた気がした。
僕はさっと目をそらすと、彼女と話すことが何もないことに気付き、途方に暮れていた。
「あなた、いくつ?」
彼女が言った。
「15、です。」
「あら、そうなの。」
さして関心もなさそうに答えた。
「あの・・僕・・・」
「まだ、ゆっくりしていって。」
彼女が僕の言葉を知っていたかのように言った。
「今、お茶を入れるわ。」
彼女は立ち上がり、部屋を出て行った。
不意に一人残されてしまい、僕は途方に暮れた。
立ち上がり、窓際から外を見た。
僕の家がちょうど正面に見えた。
そこは両親の寝室だった。
ガチャッ
ドアが開き、彼女が戻ってきた。
僕は別に悪いことはしていないのに、なぜかドキドキしていた。
「どうぞ。」
彼女は良い香りのする紅茶をテーブルに置いた。
彼女がしゃがみ込んで、ティーカップを置くときに、
少し前屈みになった。
服の胸元が少し開き、彼女の胸の谷間が見えた。
僕の視線はソコに張り付いてはがれなかった。
bust-276.jpg


彼女が顔を上げた。
僕と視線が出会った。
「か、帰りますっ」
僕は彼女のほうを再び見ることもなく、部屋を飛び出て、家に逃げ帰った。

自分の部屋に戻っても、ドキドキは止まらなかった。
彼女の白い太腿、
微かに見えた内腿、
柔らかそうな大きな胸の谷間。
そしてもっとその先のことを想像してしまう自分に、
少し自己嫌悪を抱きながら、
それでも猛りきった欲棒を慰めずにはいられなかった。
瞼の奥に焼き付いた彼女の身体を思い出しながら、
もっと卑猥なことを想像しながら、
彼女の声を甘く変化させた自分を思いながら、
終わりのない欲望の中へと僕は落ちていった。






テーマ : ((( 官能小説 )))
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

最近のまりあさんのお話は、いちだんと妖艶さを増してきましたね。♪
息を詰めて読み進むことが、いままで以上に多くなりました。^^
続き、ありますよね?
愉しみにお待ちしています。

ありがとうございます

お褒め頂き光栄です。
続きものになる予定ですが。
はてさて、
いつ続きをお届けできますことやら。

しばらくお待ちください。
プロフィール

まりあ

  • Author:まりあ
  • 普段はごく普通のOLですが、
    夜はエロ小説家気取りのまりあです。
    なかなか更新できないのですが、
    楽しんで書いていこうと思います。

    皆さんのコメントやメールが励みになります。
    お話の感想やリクエストなど、
    お言葉を残してくださいね♪
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
最近の記事+コメント
カウンター
最近のトラックバック
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる