2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

We lost our way. (06)


ドアの隙間の向こうでは、まだこの館の主とまりあが絡み合っていた。
土井は息を詰めて、ずっと恋いこがれ、今朝ようやく手に入れたまりあの身体が
他の男に蹂躙されているのを見つめていた。
瞬きすることすら忘れ、隣に柏木がいることすら忘れているに違いない。
しかし、そこには嫉妬や怒りと言った感情はなく、
ただひたすら、自分の愛する女性の乱れる姿に心を奪われ、
興奮しているのだった。






まりあからすっかり血の気が失せ、失神するようにソファの中に身体が沈み込んだとき、
柏木はそっと土井の袖を引き、
興奮さめやらぬ土井を別室へと導き入れた。
「ここからはあなたが楽しむ番ですよ。」
そこには、きちんとしたスーツに身を包んだ、柏木の妻がいた。
「お、奥さん・・・・」
ゴクリと唾を飲み下す土井。
「先ほど説明したでしょう? 吸血鬼に見初められるのは女性にとって名誉だと。もちろんそのパートナーの男性にも相応の見返りがないといけませんからね。」
柏木がニコリと笑った。
見返りに自分の妻を捧げるというのか、この男は。
土井は奇妙な論理に納得したのかしないのか、いや、すでに柏木の妻の魅力に取りつかれているのか、はたまた吸血鬼の毒液に犯されているせいか。
すでに高ぶった自分自身をどうすることも出来ず、土井は清楚なたたずまいを見せる柏木の妻に挑みかかっていった。
「あっ・・・」
小さく柏木の妻が声を立てた。
すぐに唇を奪われ、皺一つなかったスーツをもみくちゃにされる。
膝を隠すくらいのタイトスカートは、すでに太腿の中程までにずり上がり、
光沢のある肌色のストッキングに包まれた足が、土井の黒いスラックスに絡みつき、
卑猥な様相を呈していた。
柏木は二人をその部屋に残し、そっとその場を離れた。
妻が堕ちていく様を見るのも楽しいが、
今日はもっと別の楽しみが彼を待っている。

柏木は一人、応接室へ戻った。
ソファの上でぐったりとしていたまりあは、すでにきちんと身なりを整えていた。
まるで先ほどの交わりは夢か幻であったかのように。
ただそれが夢や幻でなかった証拠が、まりあの足元にくしゃくしゃに丸まって落ちていた。
朝、穿いて、先ほど吸血鬼に味わい尽くされたストッキングだった。
まりあは、うっとりとした眼差しで柏木を見た。
「まりあさん・・・」
「はい・・・」
どこか夢見るような口調だった。
まりあの足は、先ほどとは違い、薄いグレーのストッキングで彩られていた。
首尾は上々。
柏木は一人口の中だけで呟き、まりあを伴い、屋敷を出た。

一方土井は。
柏木の妻、由紀子の足に吸い付いていた。
ぬらりとした舌を這わせ、ナメクジが通った後のような軌跡を由紀子のふくらはぎに付けている。
「あぁ、いやらしい・・・・」
由紀子がうっとりと呟く。
土井はその言葉にさらに逸り、ジュプジュプと音を立てて、ふくらはぎを舐め回した。
そのうち、どうしてもたまらなくなって、土井は思わず由紀子のふくらはぎに歯を立てた。
「アッ、痛いッ・・・」
あの男のように鋭い牙ではない。
しかし、土井は異常なほどの興奮を覚えていた。
「ダメッ・・・・お止めになって・・・・アァッ・・・・」
由紀子が貞淑な妻らしく、土井の無礼を咎める。
土井は怯むことなく、さらに傍若無人になって、由紀子のスカートを捲りあげ、
白い太腿を露わにした。
「いけませンッ・・・アンッ・・・アッ、ァッ、アァァッ・・・」
由紀子の咎める声は次第に甘さを重ね、貞淑な妻の面がはがれ落ちるとともに、
由紀子の清楚な格好も乱れていった。
土井は由紀子の白い太腿へと噛みつき、薄桃色の歯形を残した。
噛まれるたびに由紀子は甘い喘ぎ声を上げる。
土井の怒張は先から淫猥な液を滴らせ、由紀子の喘ぎ声に合わせてヒクついている。
カチャカチャと音を立ててベルトを外すと、
土井は由紀子の甘い香りを漂わせる淫唇に自らの猛りを押し当てた。
「アァァ、それだけは・・・・いけませンッ・・・・」
由紀子は最後の理性を振り絞るがごとく、土井の身体を押しのけようとした。
土井は由紀子に覆い被さると、腰を突き上げ、
なおも抵抗しようと声を上げる由紀子の唇を自らの唇で塞いだ。
「ンッ、ンンンッ・・・」
土井は荒々しく、由紀子の歯を割り、舌を中に滑り込ませた。
そして若さに等しい激しさで、由紀子の身体を突き上げた。
「ンッ、ンンンッ、ンッ、ンンンーーーーーーー」
由紀子の身体が弓のように撓った。
土井は唇を離すと、由紀子の顔をやさしく撫でながら、
まだゆっくりと腰を揺り動かし続けた。
「アッ、アァッ、ンッ、アッ、アッ、アッ、アッ・・・」
由紀子は、ぐったりとして、それでも満足げな表情で、されるが侭になっていた。
土井は由紀子の白い首筋に舌を這わせながら、
なおもゆっくりとした責めを止めなかった。
「ンンッ、アアッ、イイッ・・・イイッ、アッ、アッ、アッ、ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
由紀子が再び喘ぎ声を大きくした。
土井は由紀子の首筋に食いつきながら、自分の欲棒の全てを由紀子に叩きつけた。
「ンッ、んふっ、ンハッ、ンハッ・・・ンンンンンンン・・・・」
土井は由紀子の中に全てを注ぎ込むと、ぐったりと由紀子にもたれかかった。

テーマ : 女が書く官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

いつもながら

素早いコメント、ありがとうございます。
作品(?)をアップした後、すぐにコメントをいただけると
本当に見てくださっているんだなぁ・・・と
感動してしまいます。

相変わらず、気ままな更新ですが、
これからもよろしくおねがいいたします♪
プロフィール

まりあ

  • Author:まりあ
  • 普段はごく普通のOLですが、
    夜はエロ小説家気取りのまりあです。
    なかなか更新できないのですが、
    楽しんで書いていこうと思います。

    皆さんのコメントやメールが励みになります。
    お話の感想やリクエストなど、
    お言葉を残してくださいね♪
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
最近の記事+コメント
カウンター
最近のトラックバック
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる