「よく、来たね、まりあ。クククッ」
「きゃぁっ」
一瞬まりあが仰け反った。
俺は、まりあの足元にそっと跪く。
「ほほう、これはまた、フフッ、柏木に言われてこれを身につけたのか?」
まりあの脚を彩る艶やかなストッキングに触れると、
それはとても滑らかで、俺の指をスルリと滑っていく。
「あ、あのっ・・・」
「フフッ、そう怖がらなくてもよい。」
いや怯えるまりあもなかなかそそられるが、ね。
リビングの入り口のドアが薄く開いた。
来たか。
俺は、まりあを抱きすくめるようにソファに腰掛けた。
まりあは俺を怖がっているのか、何も言わない。
金縛りにあったように、動けずにいる。
それをイイコトに俺はまりあの顎に手をかけ、こちらを向かせる。
やはり恐怖に支配されているのか、唇が微かに震え、白い歯がカチカチと音を立てる。
じっとその恐怖に彩られた表情を見つめる。
大きく見開かれた目。
スッと血の気が引いた白い頬。
紅を引いていないのに、赤い唇が俺を刺激する。
あぁ、そこに噛みついてみたくなるではないか。
俺はドアの隙間から覗かれていることを承知で、まりあにキスをした。
まりあの歯を割って俺の舌を中に潜り込ませる。
怯えて縮むまりあの舌を探り出し、愛撫するように絡ませる。
甘い唾液が混じり合い、俺の血の通わぬ肌にも温もりが生まれる。
俺は手でまりあのブラウスのボタンを外した。
いやいつもならば、長い爪でボタンを全てはじき飛ばすのだが。
まりあは抵抗しない。
怯えているのか?
いや、そうではないらしい。
瞳がトロリととろけだし、先ほどまで色のなかった頬も上気している。
首筋に視線を落とすと昨夜付けた疵痕が際だっていた。
俺は唇から離れると同じ場所にまたサクリと牙を突き立てた。
「うっ・・・」
小さく呻いたのは痛みのせいか。
ズルズルとはしたない音を立てて血を啜る。
ドアの外の二人にもその音がよく聞こえるように。
「んっ、あぁっ・・・・」
まりあが小さく喘ぎ声を上げる。
背中を仰け反るように快感を示す。
俺はその様子に満足して、今度はまりあの足元へかがみ込んだ。
ふくらはぎを彩るのは、光沢のあるストッキング。
先ほどは破らぬように慎重に触れたが、今度はわざと長い爪を引っかけて伝線させた。
肌の色より少し濃いめのストッキングにピッと一筋。
白い肌が透けて見える。
何よりもそそられる眺めだ。
俺は、まりあの足の指をストッキングの上から一本一本口に含んだ。
唾液がまりあの指を濡らしていく。
「あぁぁ、あぁ、あんっ、あぁっ・・・」
まりあはすでに忘我の境地。
こんないやらしいことをされているにもかかわらず、快感に包まれている。
きっと向こうで覗いている二人も興奮していることだろう。
俺はまりあの形のよいふくらはぎに牙を突き立てた。
「あぁぁぁっ」
完全に快楽を示す声だ。
俺のもう一つの牙・・・肉牙も目覚めてきた。
まりあの身体を味わいたい。
スカートを捲り、長い爪で引っ掻くようにして、ショーツを破いた。
ソファにまりあを座らせたまま、脚を持ち上げ、俺はまりあの中に入った。
「ふっ、あぁぁぁぁぁぁっぁぁあぁ・・・・」
切なげな喘ぎ声を上げるまりあ。
俺はまりあの白い乳房に歯を立てると、まりあの甘美な血潮を飲み下した。
午前中はあの男と・・・・
楽しんだ余韻がまだまりあの中に残っている。
すっかり村に馴染んだようだな。
俺はそのことにも満足しながら、まりあに再び毒液を浴びせかけた。
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