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穢れの因習~前編


2006年1月1日、夫と二人だけの正月の朝を終えると、
私は慌ただしく家の中を片付け、夫の実家へ向かう準備を始めた。
夫の実家は、田舎の旧家であり、親戚中が集まって、
正月を祝う風習をかたくなに守っていた。
毎年、1月1日の夜中、夫は車を飛ばし、2日の朝から3日にかけて
私たちは夫の実家で時間を過ごすのだった。
夫と結婚して3年。
まだ子供は居なかった。
それなりの夫婦生活を営んでいるが、タイミングが合わないのか、
なかなか子供は出来ない。
しかし、夫は焦る様子もなく、私たちは二人の生活を楽しんでいた。




夫の実家へ着いたのは1月2日の早朝だった。
「帰ったよ。」
夫は、実家の気軽さか、さっさと家の中へ入っていく。
私は夫の後を追いかけながら、「あけましておめでとうございます」と
声をかけた。
義母はすでに起きており、朝食の支度を始めていた。
私はゆっくり座るまもなく、台所に立つ義母の元へと向かった。
夫はすでに起き出している義父と義兄と共に居間でこたつに入ったようだった。
「おはようございます。お義母さん。」
私が義母に声をかけると、「おはよう。」と少々不機嫌な答えが戻ってきた。
私は黙々と義母の手伝いをした。
朝食ができあがると、居間へとそれを運ぶ。
いつもならば、和やかに談笑している義父と義兄と夫は、
今日に限って重苦しい雰囲気の中、押し黙っていた。
「朝ご飯のご用意が出来ました。お義父さん、お義兄さん。」
私は少しでもその場の雰囲気を明るくしようと、声をかけた。
「おお、すまんねぇ、一晩中車の移動で疲れただろうに。」
義父がねぎらいの言葉を口にした。
「家のヤツにやらせるから、座っていなさい。」
義兄がまだ寝ている様子の義姉を起こしに行った。
ここに来るようになって、3年。
こんな風に言われたのは初めてだった。
起きてきた義姉はやはりどこか不機嫌で、6人で囲む朝食はとても重苦しいものだった。
朝食が終わると、義母と義姉が片づけを始めた。
私が席を立とうとすると、義父と義兄がそれを押しとどめた。
私は3人と共に、こたつに入ったまま、時間を過ごした。

「さて、これから墓参りをするかな。」
義父の言葉を合図に、私たちは、夫の一族が眠る墓地へと向かった。
墓前で、6人で揃って手を合わせる。
「さあ、帰るか。」
小1時間ほどの道のり、夫は終始黙ったままだった。
義母と義姉も黙ったままで、更に不機嫌になっていくようだった。
私は義父と義兄に何やかにやと話しかけられ、
それにいろいろと答えていたが、これまでの正月とは明らかに違う雰囲気に戸惑っていた。

墓参りなどをしていると、あっという間に昼が過ぎてしまう。
毎年、この家では昼食は食べない習わしで、その代わり、夕食の時間がかなり早く訪れる。
それだけは今年も変わらなかった。
しかし、いつもと違うと決定的に思ったのは、
夕食前の時間の過ごし方であった。
これまでは、私は義母や義姉と共に、夕食の準備に追われたものだったが、
今日は何もさせられなかった。
私は手伝いたかったのだが、義父と義兄に許してもらえなかったのだ。
代わりに、夫と共に風呂に入るよう言いつけられた。
戸惑っている私を促すように、夫は私を離れにある風呂へと連れて行った。

「ねぇ、あなた、何か変だわ。」
私は思いきって夫に尋ねた。
私たちは、風呂場に二人っきりだった。
20060107224934.jpg


夫が湯を私にかけてくれた。
背中から、私を抱きしめる。
「気にするな。俺はお前を愛している。」
「・・・イヤだ、なぁに?あなたも、何だか変よ。」
「・・・・」
夫は無言のまま、私の乳房を揉み始めた。
「ンッ、ンハッ・・・アァッ・・・あなたッ・・・・ダメよ、こんなところでッ・・・」
私はいつ夫の家族がやってくるかとはらはらしながら、
夫を落ち着かせようとした。
しかし夫は止めなかった。
夫の手は私の腹部を撫でながら、茂みへと伸びていった。
「あぁぁっ・・・・」
夫にはすでに知り尽くした私の身体。
20060107225206.jpg


翻弄されないわけがなかった。
夫は私のすでに固くなった花蕾を人差し指で転がすように愛撫すると、
私の右の耳たぶをそっと噛んだ。
「んはぁぁぁッ・・・」
次に、人差し指をそっと秘壺に押し当てた。
夫は私の秘壺から滴るように淫液が溢れているのを確認すると、身体を離した。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
中途半端に感じさせられた身体は、さらなる刺激を求めていた。
だが、ここは夫の実家。
これ以上を求めるのは無理だと分かっていた。
私たちは、無言のまま、そっと抱き合い、身体を流した。
夫は優しい手つきで、私の身体を洗った。
私も夫の身体をゆっくりと撫でるように洗った。
20060107225247.jpg


私たちは慈しむような時間を過ごすと、母屋へと戻った。

私はしきたりに従い、着物を身に纏っていた。
いつも風呂上がりに着るための着物は、義母が用意してくれる。
今夜の着物は、いつになく上等に思えた。
着物を着るようになったのも、この家に嫁に来てからだった。
ようやく一人で着付けが出来るようになっていた。

広間にはすでに夕食の準備は整っており、義父母、義兄夫婦だけではなく、
親戚一同が揃っていた。
奇妙なことに子供たちの姿は見えない。
いつもならば、大勢の子供たちでにぎやかな宴になるはずなのに。
どこか重苦しい雰囲気はますます高まってきていた。
そして、一様に男たちはにこやかで、女たちは不機嫌だった。
刺すような視線で、頭の先から足の先まで観察されているような・・・。


テーマ : ♥官能小説♥
ジャンル : アダルト

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